(Little Glee Monster - Girls be Free! 今後の成長・活躍が楽しみな娘たち・・がんばれ~)
今日はやけに涼しくて、湿気も昨日ほどなく、過ごしやすいです。日曜だけど、いつものように仕事をして、ちょっと落ち着いたところ。
もうすぐ6月も終わり。7月に入れば夏ドラマも始まるな。今年の春のドラマは、どうもグッとくるものがあまりなかったけれど、『Dr. 倫太郎』は結構興味深かったです。というのは、去年のこと、親戚の女性が一人、心の病になったので。
友人の中にも、本人だったり家族だったり、何らかの心の病を持っている人は結構いて、話も聞いていますが、わりとうまく病と付き合えているようです。でも、彼女はなったばかりだし、薬もなかなか合わなくて、苦労しています。
旦那さんも、病気に関する認識がどうも薄いようで、特に最初のころは奥さんからひどいことを言われたから離婚すると言い出したり・・。病気だからではなく、心の中にそういう気持ちが実際にあるので、ああいうひどいことを言うんだろう、と考えるようです。
それに、子どものころ苦労した人なので、弱い人間に対して厳しいところがあるんですよね。それで、心の病についても、その人が弱いせいだ、もっと強くなるべきだ、と考えちゃうみたい。でも、そんな単純なものじゃないんですけどね。
妻も一度うつになったことがあって、その時は自分ではコントロールできないと言っていました。ふだんはものすごく明るくて、彼女がうつになるなんておそらく誰も信じないことでしょう。そういう状態になったときの、まわりの家族の理解、病気に対する認識って大切なんだなと思います。
蒼井優の演技もよかったなあ。二つの人格のそれぞれ、そして一方の人格が他方のふりをしたり、最後に人格が統合したりと、かなり違った、あるいは微妙に違った人格をうまく演じ分けていました。
ところで、このドラマ、いつも冒頭に羊が出てきます。「現代の迷える子羊たちを救うある医師の物語である」・・というのがあまり好きじゃない人が多かったようだけど。まあ、たしかにね。(^^; とにかく、迷える羊という言葉、もともとは聖書から来ていることを知っている人も多いことでしょう。
神やキリストを羊飼いにたとえている箇所も結構あります。たとえば
わたしはよい羊飼である。よい羊飼は、羊のために命を捨てる。羊飼ではなく、羊が自分のものでもない雇人は、おおかみが来るのを見ると、羊をすてて逃げ去る。そして、おおかみは羊を奪い、また追い散らす。彼は雇人であって、羊のことを心にかけていないからである。
(ヨハネ10:11-13)
倫太郎は自分の医師生命をかけて患者を助けようとしたけれど、脚本家はこういったことも念頭に書いたのかな、なんて考えていました。(脚本家が聖書を読んだことがあるかどうかは知りませんが)
キリストはこの言葉のとおりに自分の命を羊のために捨てたけれど、そういう指導者って少ないですね。企業の社長を見ても、政治家を見ても、良い羊飼いじゃなくて、雇人がほとんど。自分の利益と保身が一番だからなあ。自分は命を危険にさらす気なんてないくせに、他の人を戦争に行かせようとしたり・・。
ウルグアイのムヒカ大統領みたいな人がいないかなあ。
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