20世紀最大のテノール歌手と言われるエンリコ・カルーソーです。
有名な曲で、歌詞が和訳されていたので見てみました。・・・こんな意味だったんだ。悲しきかな、男よ。(笑)
彼については、こんな話があります。
1873年、エンリコはナポリの貧しい機械工の息子として生まれました。彼自身、11歳にして機械工の見習いとなり、その後、父親と同じ工場で働いています。そのまま行けば、おそらく一生を機械工として過ごしたのではないでしょうか。
でも、母親はエンリコの才能を認め、歌を習わせました。ところが、最初の先生はあまり評価してくれず、「雨戸を吹き抜ける風みたいな声だ。君には歌は無理だね」と言い放ったのです。(そこまで言うか!)
でも、母親はそんな言葉には耳を貸さず、エンリコを抱きしめ、こう言いました。「お前にはちゃんと歌えるさ。どんどん上手くなっているじゃないの」
そして、息子が歌の練習を続けられるようにと、「母は靴も買わずに裸足で暮らした」とエンリコが言うほど、自分を犠牲にし、身を粉にして働き続けました。
母親が他界してからも、エンリコは母親の励ましを胸に頑張り続け、20代前半でついに大きな成功を掴んだのです。
エンリコ少年が、あの先生の言葉を信じ込んでいたら・・・母親が、そこで息子を励ましていなかったら・・・。
どうも人間って、相手を批判しやすいんですよね。そのほうが簡単なのかな。でも、もっと励ますようにしたいなと、改めて感じました。
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